RISKY'S LETTER

 

縄文の風へのあこがれは 決して意抱きあえぬ片想い
ふるさとの声のかけらに映る 街の横顔にあの面影を


むかしいのちが若かった頃 

木の実を求めて山中を 南へ南へ円を描いた
やがて北起点に着く頃には そこに木の実が成ってるはずだ

雨の朝 二股のサスを手に 走る獣を樹上に待ち伏せ
しかし彼は真っ黒い弾丸 嘲弄煙らせ彼方に消えた 

春の朝 森の隅っこを焼き そこに食糧のかけらを置いた
希望の芽は花ほころばせ のち 照れながらも実をつけた

平原に出て住良さを知ったが 今度は 獣が追っかけてきた
走る獣は牙を持つので 木の柵で囲いをして防いだ

やがて海へと辿り着き 貝や昆布 釣り針漁
波間の心を安らかにする 乾燥 塩漬け 発酵を知った


縄文の風へのあこがれは 今や鳴かない海ツバメ
あの日殉死した魂を 身代わりの空に組み立てる

 

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